“好き”と“得意”を見つける!10分でできる自己発見ワークシート
「人は自分が“好きなこと”と“得意なこと”を理解していると、人生の方向性ややりがいが見つけやすくなります。10分だけでも自己発見のワークをやってみましょう。忙しい方でも、短時間の集中で意外と大きな収穫がありますよ。」
こんな人におすすめ!
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自分が何に熱中できるのかイマイチわからない
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毎日をなんとなく過ごしていて、やりたいことが見つからない
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得意なことや強みがわからず、自信が持てない
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仕事や人生の方向性を考えたいけれど、どこから手をつければいいか不明
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将来に向けて、自分の“軸”を見つけたい
1. なぜ“好き”と“得意”を明確にするのが大切なのか?
1-1. モチベーションの源泉を知る
人は「好き」という感情があるときに、やる気を自然に引き出しやすいものです。逆に、あまり好きでも得意でもない作業を続けていると、いつか燃え尽きてしまう可能性が高まります。自分が「これならやりたい」と思える領域を把握しておくと、長期的に見ても行動が継続しやすいのです。
具体例
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音楽が好き:楽器が得意でなくても、音楽に関わる仕事(イベント企画、音楽メディアなど)を探るきっかけになるかもしれない
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人と話すのが好き:接客業や営業、インタビューなどコミュニケーションが活きる仕事へと繋がる
1-2. 自己肯定感を高めるための軸になる
得意なことが何もないと感じる人は多いですが、実際には「自分では当たり前と思っていたけど、実は人より得意だった」というスキルや特性があることが少なくありません。**「これなら自信を持てる」**という分野を持つと、自己肯定感が自然と高まり、いろいろな物事に挑戦しやすくなります。
具体例
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整理整頓が得意:職場の書類管理やデータ整理で大いに役立ち、「頼りになる」と周囲から評価される
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話を聞くのが得意:友人や同僚から相談される機会が増え、そこから信頼関係が築かれる
1-3. キャリアや目標設定の指針になる
自分がどんな仕事をすれば“楽しく”やれるか、どのような強みを活かして成果を出せるかを理解していると、転職やキャリアアップの際にも軸がブレにくいです。また、「本当に好きなことを副業にしたい」と考えたときにも、具体的なアイデアを膨らませやすくなります。
具体例
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イラストが好き&得意:企業で広報やデザイン業務を担当できる可能性
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イベント企画が好き:フリーランスでイベントプランナーに挑戦する選択肢
1-4. 他人の評価や流行に振り回されにくくなる
SNSを見ると、誰かが素晴らしい実績を出していたり、流行りの趣味が目に飛び込んできます。それに合わせて自分もやらなければと思うと、無理をして疲れてしまうケースも。“自分の好きや得意”を持っている人は、周囲に流されずに自分のペースを保つことができます。
2. 10分でできる“好き&得意”発見ワークシートのやり方
ステップ1:5分で頭に浮かぶ“好きなもの”を書き出す
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タイマーやスマホのアラームを5分に設定。
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紙とペン、またはスマホのメモアプリで準備完了。
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**“好き”“興味がある”“なんとなく良いなと思う”**ものを箇条書きでとにかく書く。
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例:音楽鑑賞、カフェ巡り、キャンプ、料理雑誌を見る、映画の予告編を見漁る…
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途中で「こんなの大したことない」と思っても気にせず、すべて書き出すのがポイント。
補足
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「好き」には、**“得意ではないけど好き”**も含まれる
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ゲームやSNS巡回のようなものでもOK
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子どもの頃に好きだったことを思い出して書くのもアリ
ステップ2:同じく5分で“得意なこと”を書き出す
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次の5分は“得意”と思うものをリストアップ。同様にタイマーをセット。
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“得意”とはいってもプロ並みである必要はない。「人よりちょっと得意かも」程度でOK。
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例:折り紙をきれいに折れる、観葉植物を枯らさず育てるのがうまい、文章を書くのが好きなほう、DIYが得意…
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どんなにささいなものでも、本人が得意だと思うなら記入してみる。
ヒント
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他人に褒められたことを思い出す
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仕事や学校で「いつも頼まれる役割」があれば、それは得意かもしれない
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家事や趣味、スポーツなど、普段当たり前にやっていることに実は得意分野が隠れていることも
ステップ3:ワークシートを見直し、重なる部分や気になる項目に注目
最後に、書き出した「好き」と「得意」のリストをまとめて確認。
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共通して載っているものはないか?(=強みになる可能性大)
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似たようなジャンルはないか?(例えば、料理・お菓子作りが得意 → 飲食分野が向いてる?)
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興味深いけど曖昧に終わっている項目はないか?(後で調べたり体験したりしてみる価値あり)
この3ステップで、わずか10分の集中でも**「あ、意外とこれが好きなんだ」「実はこれ得意かも」**といった発見を得られるはずです。
3. “好き”と“得意”を日常・仕事で活かす方法
3-1. 好きなことを生活に取り入れてモチベーションアップ
書き出した“好き”のリストを見て、最近まったくやっていないものがあるなら、週1回でも月1回でもいいから再開してみてください。趣味があるだけで、ストレス軽減や気持ちのリフレッシュに繋がります。また、「好きだけど最近できていない」ということに改めて気づくこともあるでしょう。
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例:カフェ巡りが好き → 休日に一軒だけでも新しいカフェへ行ってみる
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例:ヨガが好き → 朝15分だけオンラインヨガを取り入れてみる
「好き」を満たす時間が少しでもあると、仕事や家事の合間にもやる気が続きやすくなります。
3-2. 得意なことを仕事に応用する
自分が得意だと感じるスキルや分野が、現状の仕事や役割で生かせていないなら、上司や同僚にアピールしてみる価値があります。得意なことを活用できる場面に携わると、成果が出やすいだけでなく、「この仕事楽しいかも」と感じられる可能性が高いです。
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例:プレゼンが得意 → 社内発表や研修の講師役を買って出る
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例:資料作成が得意 → 社内でマニュアル化やテンプレート作成の仕事を任せてもらう
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例:チームをまとめるのが得意 → プロジェクトリーダーに立候補
3-3.“好き×得意”で新しい挑戦をする
もしリストを見て「好き」と「得意」が重なっている部分があれば、その2つを掛け合わせた活動を考えてみるのもおすすめです。ここに**“ニーズがあるか”**の視点を加えると、副業やビジネスのアイデアが浮かぶことも。
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好き:洋菓子作り/得意:アレンジレシピ → SNSやブログでレシピ発信
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好き:イラスト/得意:マンガを描く → 同人誌やウェブで作品公開
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好き:子育て情報の収集/得意:まとめ・整理 → 子育てブログ、情報サイト運営
このように、“好き”と“得意”を組み合わせると、楽しさと結果(成果)の両方を得やすい領域が生まれます。
3-4. 無理に活かそうとしなくてもOK
「好きなことを仕事にすると楽しくなくなるかも…」「得意を活かす仕事がない」と思う人もいるでしょう。それはそれで問題なし。好きや得意を仕事に結びつけなければいけないわけではありません。趣味として週末だけ楽しむ、自分だけの得意分野として周囲を助けられる場面があればいいという考えも十分アリです。大切なのは、“好き・得意が自分にとっての精神的支えや喜びの源”になっているかということ。
4. まとめ:10分で気づく“自分の価値”を日常に生かそう
“好き”と“得意”を改めて考える時間を持つだけで、自分の知らなかった一面や、すっかり忘れていた興味に気づけるものです。10分という短い時間の集中ワークで、自分にとって大切な種を再認識し、それを少しずつでも生活や仕事に取り入れると、毎日のモチベーションや自己肯定感がぐんと高まります。
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5分で“好き”を書き出す → 5分で“得意”を書き出す
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それぞれを見比べ、共通点や意外な発見を探す
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“好き”を日常に取り入れてストレス解消&楽しみUP
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“得意”を仕事や人との関係で活かして成果と自信を得る
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無理に仕事に結びつけなくても、趣味や副業として活かしてもOK
たった10分とはいえ、この自己発見ワークを継続すると**「自分の価値が意外とあるかも」「好きなことが思っていたよりある」**という喜びを味わえるはず。まずは一度、リストアップに挑戦してみてください。自分らしい人生のヒントが、きっとどこかに隠されています。
